活性酸素は諸悪の根源なのか?

活性酸素病気とは何か

病気を作るのは活性酸素だけか?

最近では活性酸素という単語は一般に浸透してきて、体に悪いものだという印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

活性酸素は体を酸化させてしまいますので様々な病気の原因と言われていますね。

実際は活性酸素にも種類があって、全てがワルモノではなく、体内の殺菌消毒をしてくれるものもあります。

例えば体内にバクテリアが侵入すると白血球は活性酸素を産生・放出してバクテリアを殺そうとします。

リンパ球の一種であるNK細胞がガン細胞を殺す場合も活性酸素を使っています。

また、生体内には、情報伝達、遺伝子発現の調節やプロスタグランジンの合成などのように活性酸素が関わる重要な反応も起こっています。

このように体には不可欠な活性酸素なのですが、それでもやはり過剰な活性酸素は体に悪影響を及ぼし、ガンなどの原因ともなりえます。

一説には、すべての病気の原因は活性酸素であるとの主張もあります。

しかし「すべての病気の原因は4種類」であり、それらは全て 「活性酸素」の発生源になりますが、最終的に全て活性酸素だけを病気の原因と考えるのは無理があるように思います。

例えば農薬やダイオキシンなどの環境ホルモン(外因性内分泌かく乱化学物質)と呼ばれる化学物質がありますが、これは人間が体内で分泌するホルモンの働きを阻害すると言われています。

女性ホルモン(エストロゲン)と類似の作用を起こす環境ホルモンの存在も認められており、人間だけでなく動物たちにも深刻な影響を与えていることが指摘されています。

環境ホルモンは主に性ホルモンの働きに悪影響を与え、ある地域の川の魚がメスばかりとか、近海に生息する巻貝がオス化しているとか、このような作用は活性酸素だけでは説明できません。

因みに、私の勤めていた会社の薬品などを扱う研究開発本部の職員は、その子どものほとんどが女の子でした。

これは通常の確率では考えにくく、化学物質による何らかの作用が働いているとしか考えられません。

このように、活性酸素が体を酸化することだけが病気の原因なのであれば、アーシングをしっかりやって、水素水やフィトケミカルのような抗酸化食をしっかり摂っていれば病気にはならないはずです。

事実、環境ホルモンなどの化学物質のなかった昔は、活性酸素による細胞の酸化だけが病気の原因でしたから、裸足で活動するだけで酸化された細胞は還元されて病気にはならなかったのです。

昔はむしろケガや飢餓のほうが大きな問題でした。

しかし現代では、環境ホルモンのように活性酸素を介さず人体に悪影響を及ぼす化学物質が少なからず存在します。

活性酸素は運動でもストレスでも日常的に発生するものですから太古の昔から人間は活性酸素に対する耐性をつけてきました。

本当に怖いのは自然界に存在しない化学物質や電磁波といった「不自然なモノ」であることを知ってください。

活性酸素の種類

活性酸素を具体的に見ていきましょう。主なものは下図の4種類です。

活性酸素

スーパーオキシド

スーパーオキシドはフリーラジカルで体を酸化しますが、体内に存在するスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)という抗酸化酵素で還元され、過酸化水素になります。

外部から入り込んだ細菌等を殺菌する役割があります。

過酸化水素

過酸化水素はフリーラジカルではないため体を酸化しません。

体内の抗酸化酵素(カタラーゼ、ペルオキシターゼ)によって消去できます。

オキシドールという消毒液に用いられているように、体内の殺菌消毒を行ってくれます。

しかし、鉄や銅などの金属イオンが触媒となって、ヒドロキシラジカルとなることがあります。

ヒドロキシラジカル

毒性が最強の活性酸素であり、消去できる酵素が体内にありません。

一重項酸素

高い酸化活性があり肌の張りに関わるコラーゲンたんぱく質を酸化分解するためしわの発生に関与しています。

アスタキサンチンという抗酸化物質で消去されます。

上記の様に、活性酸素は全てワルモノではなく、スーパーオキシドや過酸化水素は細菌等から体を守ってくれています。

これらは善玉活性酸素と呼ばれます。

逆に悪玉活性酸素の中でも最強最悪なのがヒドロキシラジカルで、非常に強い酸化力で体を酸化してしまいます。

<その他の活性酸素>
・ヒドロキシラジカル
・ヒドロペルオキシラジカル
・ペルオキシラジカル
・アルコキシラジカル
・二酸化窒素
・一酸化窒素
・スーパーオキシド
・一重項酸素
・過酸化水素
・脂質ヒドロペルオキシド
・次亜塩素酸
・オゾン
・ペルオキシ亜硝酸

オゾンなどは非常に強い酸化力を持っている活性酸素で、殺菌や消臭に利用されていますね。

活性酸素は水素水で除去しよう

活性酸素を無毒化するものに抗酸化物質があります。

活性酸素に対抗する抗酸化物質はポリフェノールやビタミンなど様々ありますが、それらは悪玉活性酸素だけでなく善玉活性酸素も消去してしまうことがあります。

それに対して、水素水中の「活性水素」は善玉活性酸素とは反応せず、悪玉活性酸素のみを除去してくれるという点で優れています。

善玉活性酸素は一部は悪玉活性酸素のヒドロキシラジカルになるものもありますが、殺菌作用など人間にとって必要なものでもあります。

一方で、悪玉活性酸素のなかでも特にヒドロキシラジカルはなんとしてでも消し去りたい最強最悪の活性酸素です。

活性酸素を除去するならまずは水素水、それも天然ものをオススメします。

まとめ

活性酸素は細胞を酸化させ、体を老化させたり病気の原因となることは事実ですが、活性酸素は日常体内で生まれるものですのでうまく付き合っていかなくてはなりません。

悪玉活性酸素であれば、水素水などで無毒化したりアーシングや抗酸化食など、昔から酸化された体を還元してやる方法はいろいろありますし、善玉活性酸素であればウイルスを殺菌してくれるなど貴重な働きがあります。

本当に恐ろしいのは化学物質電磁波であることを間違えてはいけません。

参考文献

・「老化と活性酸素: 若々しさを維持するために」 三石巌 著

・「水素水とサビない体」太田成男 著

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