はじめに
私は社会福祉士、介護福祉士として障害者の支援に携わって10年になります。
ここでは私の経験や体験を踏まえて、発達障害について考えたいと思います。
そして特に福祉業界ではタブーとされている(ように思える)発達障害の原因についても考えていきます。
発達障害とは
・知的障害(IQ70以下)
・身体障害(手足が不自由、盲目など)
・精神障害(発達障害、躁鬱病、統合失調症、高次脳機能障害など)
発達障害は精神障害に分類されるのですね。
私は、仕事上で障害者に接するとき、その人の障害を理解する上で必ず「知的障害の程度」と「発達障害の程度」の2軸で見ます。
単に知的障害だけであれば、最重度の知的障害者であっても、「成長の遅れ」程度の認識で対応できるのですが、発達障害が入ってくると支援の困難さが極端に上がります。
現場経験のある人はだれもがそのような認識をお持ちだと思いますが、発達障害の人の支援がタイヘンな理由は発達障害自体の原因に起因しますので後述します。
知的障害と発達障害を併発している方は多く、重度知的障害に自閉症が併発しているケースは最も支援が困難です。
パニックを起こしたり人を叩く、噛みつくといった行動にでる方も多く、私は仕事上で生傷が絶えません。
・自閉症スペクトラム(ASD)
・注意欠陥多動性障害(ADHD)
・学習障害(LD)
自閉スペクトラム症(ASD)
単に自閉症とか広汎性発達障害などと呼ばれることもあります。
スペクトラムというのは連続体という意味で、非常にその障害特性が多様なことからそう呼ばれています。
ですので自閉症という障害を全く知らない人に自閉症を説明することは難しいです。
重度の知的障害を伴うものから、知的障害を伴わないアスペルガー症候群と呼ばれるもの、その中間の状態と、まさにスペクトラムなのです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)
最近では大人のADHDなどがマスコミでも取り上げられていますが、簡単に言えば「空気の読めない人」というイメージです。
昔から人とのコミュニケーションが苦手だったという人が、実はADHDだったということが少なくないようです。
学習障害(LD)
学習障害のある方は自閉症スペクトラムに比べてもあまり多くありませんが、一見普通の人に見えて数学だけとても苦手といった状態ですので発達障害とわかりにくく生き辛さを抱えている人が多いです。
発達障害の現状
発達障害は今や「15人にひとり」とか「10人にひとり」とか言われていますが、私が障害福祉の世界で働き始めた10年前から今日まででも増えていることを実感しています。
私の母親は幼稚園の教諭ですが、40年間勤めてきて、発達障害をもつ子供の増加には愕然とするといいます。
落ち着きがなく動き回るとか切れやすいとか、単なるしつけの問題ではなく明らかな障害として増えているのが現場の感覚です。
近年では大人の発達障害というワードもよく聞かれるようになりました。
片付けられない大人とか空気の読めない大人が増えているというのです。
私が小学生の頃、障害者といえば知的障害者をイメージしました。
発達障害のない知的障害者は、成長が遅れているだけという障害の捉え方でイメージしやすいのですが、発達障害となるとその症状が多様すぎて、一筋縄ではいきません。
このように、発達障害は事実として増えているのですが、発達障害者が統計的に増えている理由はもう一つあります。
それは医師による過剰診断です。
発達障害でない人が発達障害と診断される「過剰診断」によって、発達障害者が統計的に増えています。
発達障害と診断すれば、薬を処方する正当な理由ができますので、医者はもうかるわけです。
発達障害の診断自体は、例えば脳のこの部分に損傷があるからとか、染色体の何番目に異常があるからとか、そのような明確な診断基準がありません。
知的障害も然りです。
そのため診断する医師の能力や裁量によるところも大きいですし、過剰診断も少なからずあります。
ダウン症のように21番目の染色体が1本多いというような明確な診断基準はありません。
ですからダウン症の出生前診断は可能ですが知的障害の出生前診断はできないのですね。
発達障害の原因
発達障害の本質的な原因についてはさまざまな指摘があります。
農薬、水銀、ダイオキシンなどの環境汚染物質など、いろいろ言われていますが、実際に発達障害の増加とこのような化学物質の使用量の増加が一致していることからも可能性は高いと考えられます。
特に自閉症やADHDと農薬との関係などさまざまな研究や論文でも指摘されています。
2010年「有機リン系農薬に暴露された子どもにADHDのリスクが高まる」Pediatrics誌
2012年「発達障害や脳腫瘍など、農薬による子どもの健康被害」米国小児科学会
事実、化学物質文明と切り離された民族には発達障害は皆無であることからも、これらが原因であることが裏付けられると思います。
化学物質は農薬だけではありません。
以下のように日本に化学物質は溢れています。
先進国のなかでも日本は特に多いのです。
日本は農薬使用大国
日本では単位面積当たりの農薬使用量が韓国と並んで突出して多いという事実があります。
そして、発達障害の割合も韓国と並んで突出して多いのです。
ネオニコチノイド系の農薬はEUでは早くから規制されてきましたが、日本では逆に使用基準が緩和されているような状態なので、日本の農産物は安全とは言えませんし今後も発達障害は増え続ける事が予想されます。
外国では日本の野菜は廃棄物扱いです。
ワクチンの予防接種を受ける子供たち
日本ではワクチンの予防接種は義務ではありませんが、多くの親は自分の子供に予防接種を受けさせます。
三種混合、不活化ポリオワクチン、BCGなど、子供は小さいころからたくさんのワクチン注射を受けさせられています。インフルエンザワクチンは多くの大人たちも受けますね。
自閉症ワクチン説とは、ワクチンに含まれている有機水銀が自閉症の原因ではないかというものですが、自閉症は水俣病と同じ有機水銀が原因であると仮定すれば、水俣病の中毒症状と自閉症の症状は重なる部分があると感じられます(正確には水俣病はメチル水銀、ワクチンはエチル水銀という違いがありますが)。
私がこの仕事に初めて赴任した日に見た自閉症の方のパニックは、障害というよりも何かの中毒症状のような印象を受けました。
どう見ても正常ではなく薬物中毒のような異常な行動だと感じました。
それは水俣病の症状に通じるものがあり、どちらも同じ有機水銀中毒なのではないかと考えたものです。
このように、発達障害が化学物質中毒に近い症状であると考えれば、異常とも思える常同行動や拘りが説明でき、発達障害の方の支援が困難を極めることが納得できます。
インフルエンザに罹っても熱が出て終わりなんですが、インフルエンザワクチンを接種することで自閉症になったりギランバレー症候群などの難病になることもあるのです。
リスクが割に合いません。
西洋医学の薬の多剤大量処方
日本の医療は西洋医学ですが、そこで使われる薬は全て化学物質です。
これら西洋医学の薬も精神障害(発達障害)の原因です。
日本では障害者は精神科医療のターゲットとして精神科医に食い物にされています。
特に知的障害者は嫌がることなく精神薬を消費してくれるので、格好の客として精神薬が大量に処方され知的障害者が精神障害を患う例も少なくありません。
今では多剤大量処方が問題になっていますが、それでもまだまだ過剰な種類と量の精神薬が知的障害者には処方されてしまっています。
まとめ
このように、重金属や化学物質が原因とされる発達障害の増加は、その規制が緩い日本で特に顕著に見られます。
日本という国で障害者と接する福祉の仕事をするなかで、発達障害の原因を追究することが、なんとなくタブー視されている印象があるのですが、ここまで発達障害の人が増えると日本は滅びるのではないかと考えてしまいます。
知的障害や身体障害はその人の個性ととらえることができると思いますが、発達障害を含む精神障害は明らかに化学物質による「病気」に近い症状です。
本来医学的な「治療」が必要なはずの彼らに、福祉における「療育」くらいしか施されていないのが現状です。
事実、療育といっても治療と教育の割合は2:8くらいで圧倒的に教育的側面が大きいのが療育です。
中毒症状を起こさせている化学物質や重金属を体から排除することが、発達障害を「完治」させることにつながると信じています。
そして何よりも、発達障害の原因物質と考えられる化学物質や重金属の規制が急務だと思います。
参考文献
・「新農薬ネオニコチノイドが日本を脅かす」水野玲子著
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