目と歯は大事にしたいものです。
再生できず取り返しがつきませんから。
敢えてお金に換算するなら、歯1本500万円、片目1億円くらいでしょうか。
いくら積んでも返ってこないのであまり意味はありませんが。
歯は甘い物を食べなければ健康に保てます。
それでは目はどうでしょうか。
生まれてから近視知らずの私が、近視にならないための方法をお伝えします。
増え続ける近視人口
近年では近視の人が増えていて、日本では中学生の半数以上が視力1.0以下の近視だそうです。
世界的にも近視の人が増え続けていて、2050年には世界人口の約半数が近視になるという予測もあります。
近視は眼球が前後に伸びることによって焦点が合わなくなることで視力が低下しますが、こうなると将来的に網膜剥離や緑内障など失明に繋がります。
失明に至らなくても、そもそも眼鏡やコンタクトレンズが手に入らなくなったら近視は盲目状態です。
取り返しがつかなくなる前に対策を。
近視の原因
近視の原因には大きく2つあります。
・遺伝
・生活環境
親が近視の人は遺伝によって近視になりやすいと言われます。
しかしそれ以上に生活環境に大きく影響することが分かっています。
私の目が良い理由
以前の記事で私は肝臓が悪い状態が長年続き、肝臓と目は繋がっているので様々な目の症状(ドライアイ、飛蚊症、充血、黄疸、ものもらい等)があることを書きました。
しかしどういうわけか視力だけは悪くなったことがないのです。
唯一、受験生時代に机に向かうことが多く、1.0まで落ちたことがありますが、以降は1.5~2.0を保っています。
肝臓が悪かったうえに幼少期はテレビゲームを長時間やっていました。
今でもスマホやパソコンの画面を長時間見る事も多いです。
しかも親が極度の近視で視力は0.01程度ですので私も近視であってもおかしくありません。
このように近視になる要素が満載の私ですが目が悪くならない。
なぜなのでしょう。
結論としては、屋外での活動時間が長いことが主な理由です。
バイオレットライトが近視を抑制する
屋外での活動時間が長いと必然的に太陽光を目から取り入れる時間が長いことになります。
太陽光には赤外線、赤、橙、黄、緑、青、紫、紫外線とさまざまな波長の光が混ざっていて白く見えます。
このなかでも紫色の光(バイオレットライト)が近視を防ぐ効果があるらしいのです。
青色の光(ブルーライト)はスマホなどから発せられ、目を傷める原因となることは良く知られていますね。
その青色よりも波長の短い(エネルギーの高い)バイオレットライトには近視の進行を抑制すると考えられている遺伝子「EGR1」を活性化する効果があるらしいのです。
「EGR1」はearly growth response 1という遺伝子です。
この遺伝子の活性化により近視の原因である眼軸長伸長が抑制されることがわかっています。
その他の近視対策
バイオレットライトと同じように遺伝子「EGR1」を活性化させる成分に「クロセチン」という物質があります。
クロセチンはサフランやクチナシの実に含まれる色素成分で、カロテノイドの一種です。
カロテノイドはフィトケミカルの一種。
ポリフェノールもそうですね。
クロセチンはクチナシ以外の食材にも程度の差はあれ含まれています。
つまり近視抑制のための遺伝子「EGR1」を活性化させるのに、食生活からもアプローチできるのです。
因みに目に良いとされるブルーベリーなどのアントシアニンには近視を抑える効果はありません。
まとめ
近視には毎日太陽光を浴びる生活習慣が最も重要と言えます。
さらに食生活でも「クロセチン」を含む食材を摂ることで効果があります。
参考文献
・学際的総合ジャーナル『Scientific Reports』
慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授 他
・Torii H et al. EBioMedicine. 2017
コメント