はじめに
私は小さいころはよく歯医者に通いました。
週に1度、学校帰りに数カ月通って、やっと詰め物をしてもらって「ありがとうございました」と言って治療が終了する、そんなことを繰り返していました。
歯医者さんホントに嫌いだったー
大人になり、子どもの頃に処置された歯には銀色(というよりドス黒い灰色)の詰め物が薄気味悪く居座っていました。
アマルガム除去体験談
子どもの頃に歯医者に通った時の負の遺産である歯の詰め物、被せ物。
歯の詰め物は見栄えがよくないのはもちろんですが、この詰め物はアマルガムではという懸念が頭に居座り、いてもたっても居られなくなりました。
そこで、すぐに歯医者に行って歯の詰め物を診てもらったところ・・・
「全てアマルガムです」と。
こんなものが口の中に入っていて徐々に溶け出し、一生有毒物質が口の中に広がり続けるのかと思うとゾッとしました。
思い切って痛みに耐え、全て除去してもらおうと決心しました。
下の両奥歯に計3箇所、「全て取ってください」と訴えました。
当時は「アマルガムを除去してください」などと訴える患者はいなかったと思います。
歯医者さんもちょっと驚いて、それでも快く引き受けてくれました(本当はアマルガムを詰めた歯医者に無料で除去させたかったのですが、すでに廃業していました)。
除去の処置は1日では終わらず3日かかりました。
少しずつ少しずつ削っていく感じでした。
それが痛いのなんのって、もともと歯が削れていたから詰め物がしてあったわけで、それを除去するために削れてある歯をさらに薄皮一枚削る感じ。
激痛で泣きそうでした。
削ると当然アマルガムの削りカスが出て口内に飛散します。
最近では、アマルガム除去をしてくれる専門の歯科医院などで、口の粘膜をラバーでガードして飛散するアマルガムを安全に除去してくれるようなところもあります。
しかし、当時はアマルガム除去自体が稀で、普通に削って散らかして除去されていました。
よく考えるとアマルガムという毒物をそのまま飲み込んでしまう危険性もありとても恐ろしい体験だったと思います。
その時は、絶対飲み込むものかと口の中で唾液を溜めて、「うがいをしてください」と言われるまで耐えて、アマルガムの削りカスを全て吐き出すということを何度も何度も繰り返しました。
3日間の地獄のような痛みに耐え、何とか全てのアマルガム除去終了。
除去したあとは別の詰め物もせずそのままにしてもらいました。
たぶん安全なセラミックの詰め物とかあるのでしょうが、いまいち信用できなかったので。
それでもなんか、長年の呪縛から解放されたような、そんなすがすがしい気持ちで歯医者をあとにしました。
アマルガム除去で変わったこと
アマルガムを除去してもらおうと思い立ったのはアマルガムの毒性を知ったからで、特に体に不調が出てきたからというわけではありませんでした。
なので、処置の前後で何か変わったことがあるかと思い返してみても、特にはっきりと変わったと思ったことはなかったと記憶しています。
特にちょうどこの処置の前年に、合成洗剤、シャンプーやボディーソープの使用をやめて花粉症や喘息などのアレルギー体質が改善してきており、アマルガム除去による効果と被ってしまったかもしれません(下表参照)。
1980年9月 京都で生まれる
1990年前後 歯医者に通う、アマルガム処置
2002年3月 天然の水素水を飲み始める
2002年11月 腹八分目を意識し始める
2003年10月 食品添加物や遺伝子組み換え食品を避けるようになる
2004年6月 入院、鼻中隔湾曲症手術
2004年6月 退院
2005年6月 衣類の合成洗剤、シャンプー、ボディーソープを止める、森修焼を使い始める
2006年2月 歯の詰め物アマルガム完全除去
2007年8月 オーガニックコットンの衣類始める
2007年8月 肉を止める
2008年3月 オーガニックコットンの寝具を始める
2009年9月 電磁波を意識し始める
2010年1月 竹炭を利用し始める
2012年1月 庭に埋炭する(イヤシロチ化)
2012年8月 水道水を避け、温泉スタンド等を利用し始める
2013年6月 丹田呼吸を意識し始める
2013年7月 乳製品を止める
2013年10月 腹七分目を意識し始める
2014年10月 副交感神経優位を意識し始める
2017年9月 不食の存在を知る
2017年10月 砂糖を止める
2017年11月 白湯開始、ほぼ1日1食になる
2017年12月 冷え取り靴下開始
2018年4月~ 体の歪みを矯正する体操を始める、生菜食に近づけていく
気づかないうちに体を蝕んでいたと思います。もしかしたら私のひどかったアレルギー体質はアマルガムだったのではないかと思います。今では花粉症もアトピーも喘息も食物アレルギーも全て完治しています。
アマルガムについて
アマルガムは水銀の合金です。
半分が水銀で残りは銀、スズ、銅、亜鉛などが含まれています。
水銀は金属なのに固まりやすく溶けやすい性質で歯の詰め物に使いやすかったため、昔は歯の詰め物といえばアマルガムでした。
1970年代をピークに現在ではあまり使われなくなりましたが保険適用されるため未だに使用されています(2018年現在)。
アマルガムを口の中に入れておくと唾液が電解質として作用し腐食します。
また融点が低く非常に不安定なため食べものと化学反応したり、摩擦熱などで気化したりします。
水銀の有害性は様々言われており、神経毒性が強く、不眠やイライラ、頭痛やめまいなど原因不明と言われそうな不定愁訴が実は昔歯医者で処置したアマルガムだったという例は少なくないと思います。
イギリスやスウェーデンでは90年代に既に警告を発しています。
さいごに
今ではあまり使用されなくなったアマルガムですが、昔は普通に使われていました。
アマルガムの詰め物がある場合は思い切って除去してもらったほうが、この先の長い人生においてメリットが大きいと思います。
最近ではアマルガム除去専門の歯科医院なんかもあって、そのノウハウも蓄積されていると思います。
アマルガムに含まれている水銀は、古くは水俣病の原因物質として、近年でもワクチンの防腐剤や体温計にも使用されています。
マグロやメカジキなど大型の魚にも食物連鎖で濃縮された水銀が多量に含まれており、妊婦はたくさん食べないよう厚生労働省が警告しています。
このように日常に存在する水銀ですが、神経毒性が強く、できるだけ避けながら賢く生きていきましょう。
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