老いる原因とアンチエイジング

竹林人体の神秘

はじめに

私は今年39歳、もうすぐ40歳になります。

同年代の友人のなかには、もう完全にメタボ、肥満、薄毛、自分が小さいころにイメージしていたオッサンになっている人も多いのですが、自分はまだまだ気持ちが20代で、実際20代くらいに見られる事もあります。

体組成計で毎日体重とか体脂肪率とか測定していますが、体脂肪率は5%~10%をうろうろ、内臓脂肪は最低レベル(低すぎて下限値しかでない)、 体内年齢は22~25歳をキープしています。

このまま20代の体内年齢をキープすれば不老不死?!

それは困るなー

私の体験や実践してきたことから、若い体を保つ秘訣をまとめてみます。

老いる原因「酸化」と「糖化」

体の細胞が老いる原因は2種類「酸化」と「糖化」です。

酸化は「体のサビ」、糖化は「体のコゲ」と表現されます。

老いる原因1.「酸化」

人間の生命活動によって活性酸素が必ず発生し、活性酸素が体を酸化させていきます。
様々な化学物質や紫外線、ストレスなど活性酸素を生む原因は世の中に溢れています。

活性酸素には善玉活性酸素と悪玉活性酸素があり、特に注意が必要なのはヒドロキシラジカルと呼ばれる悪玉活性酸素です(「活性酸素は諸悪の根源なのか」参照)。

最近の研究では「低体温の人が長生きである」ことがわかってきています。
低体温の人は消費エネルギーが小さいので活性酸素の発生量が少ないためと考えられています。

低体温の人が長生きなのは本当か?
体温は高い方が体の免疫力が上がって健康だと言われています。 しかし「寿命」という点では、低体温の方が長寿であることが最近の研究でわかってきました。 昔の人は平熱が37℃もあったのに寿命は短かったのはなぜか? 現代に生きる日本人は平熱が35℃台の人も少なくないのに平均寿命は80歳と歴史的に見ても最長寿となっています。 このような疑問を解き明かしていきます。

老いる原因2.「糖化」

体内の余分な糖分がタンパク質や脂質と結びつく反応を「糖化」といいます。

甘いものを摂りすぎると糖が過剰になり、AGE(終末糖化産物)という物質ができてしまいます。
これは皺やくすみ、たるみといった細胞が持つ本来の働きを劣化させ、肌の弾力の低下を招きます。

動脈硬化、骨粗しょう症の原因にもなります。

「糖化」は血液中の余分な糖が原因で、食後1時間くらいで血糖値が上がっている時に糖化が進みます。

老化予防、アンチエイジング

「酸化」を防ぐ

「酸化」を防ぐためには、活性酸素を生む原因を排除するか、抗酸化物質を摂る事で酸化した細胞を還元するかのどちらかです。

抗酸化物質には以下のようなものがあります。

フィトケミカル:
ポリフェノール(赤ワイン等)
カロテノイド(人参やカボチャ)
イソフラボン(大豆)
リコピン(トマト)
ペクチン(リンゴ等)
カテキン(緑茶)
セサミン(ゴマ)

 

ビタミン:
ビタミンA
ビタミンC
ビタミンE

ミネラル:
セレン
亜鉛

水素水もオススメですが、飲食物以外で体を酸化から守る抗酸化作用が期待できるのは、アーシングです。

「糖化」を防ぐ

酸化よりも老化を促進する「糖化」を防ぐことはさらに重要です。

血糖値の急激な上昇が糖化を強く促進することを考えると、血糖値を安定化させることが「糖化」の抑制につながります。

<血糖値を安定化させる方法>
・よく噛んで食べる
・野菜、キノコ類、海藻などから食べる
・甘いモノを摂らない
よく噛んで食べることでゆっくり食べ物が胃に送り込まれ、少しの量で満腹感を得られるため食べる量自体も減ります。さらに野菜やキノコ類など食物繊維が豊富な食材から食べると、糖の消化吸収が緩やかになり、急激な血糖値上昇を抑えてくれます。そして何よりも砂糖などの「甘いモノ」を摂らないことが最も重要です。いかに「甘いモノ」が血糖値を上げてしまうかを見ていきましょう。

血糖値の上がりやすさを示す指標にGI値(グリセミックインデックス)がありますが、より実際の食事に合わせてその食品の炭水化物の量も換算したGL値(グリセミック負荷)が、実際の食事に即した血糖値の上がりやすさの指標になります。

<GL値ランキング>
・氷砂糖:110
・白砂糖:108
・三温糖:107
・黒砂糖:89
・水あめ:79
・ハチミツ:70
・白米:56
・メープルシロップ:48
・うどん:40
・ケーキ:39
・食パン:28
・じゃがいも:21
・かぼちゃ:20
・果糖:19
・バナナ:10

 
このように、白米やうどんよりも、ダントツで砂糖類が高いのです。
ハチミツや水あめ、メープルシロップなどのいわゆる「甘いモノ」がランキング上位を占めています。
さらに、人工甘味料、トランス脂肪酸、アルコール、栄養ドリンク、炭水化物、揚げ物は糖化を促進します。

また、体内で糖化するだけでなく、糖化したものを食べるのもよくありません。

よく例に挙げられるホットケーキなどは、砂糖が卵や牛乳などのタンパク質と結合して糖化するため、こんがりとした焼き色がつくのです。食べるとAGEを摂り込んでしまいます。

調理方法として焼いたり揚げたりすると糖化しやすいため、煮る、蒸すという方法で調理するのがおすすめです。

若返るために

老化を防ぐために「酸化」と「糖化」を予防することを書いてきました。

これらをまず取り組んで老化を予防しアンチエイジングに努め、さらに若返る事を考えた時、キーワードとなるのは「少食」「睡眠」「筋肉」です。

少食

究極は断食ですが、「断食のメカニズム」にも書いたようにカロリーを制限することで長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子が活性化され、様々な老化要因を抑えてくれます。
サーチュイン遺伝子の活性化によりミトコンドリアが増え、細胞内のゴミタンパクなどが掃除されて新しく生まれ変わるオートファジー機構が働き、これにより細胞が若返ります。

「腹八分で医者いらず、腹六分で老いを忘れる、腹四分で仏に近づく」です。

睡眠

睡眠中に若返りホルモンと呼ばれる成長ホルモンが分泌されるので良質な睡眠を摂る事が重要です。

成長ホルモンは筋肉の合成や脂肪の代謝に関与し、細胞の修復作用を促す点で若返りに大きく関わっています。

筋肉

運動して筋肉が壊れると修復時に成長ホルモンが分泌されます。筋肉が壊れるくらいの激しい運動が必要です。

特に大きな筋肉の多い下半身の筋肉を鍛えましょう。

さいごに

私は断食などを始めて体が若返ったように感じ、体組成計で測っても体内年齢は若返っていましたが、実際はこれまで不摂生をしていて不必要に老化していたのだろうと思います。

世間的には(私の基準で)不摂生状態が当たり前のため、市販の体組成計の基準も世間一般のものなので、40歳手前の私でも体内年齢が20歳そこそこになるのでしょう。

仏教の教えに生老病死とありますが、老いることはだれもがたどる運命です。

最近では、アンチエイジングなる言葉が浸透していますが、年をとる事(エイジング)に抗う(アンチ)というよりは、不必要に老化を促進するような生き方をやめることからまず考えていきましょう。

ホメオスタシスで体は治るようにできている
自然治癒力以外で病気やケガを治すことはできません。人間も地球も自然に治るようにできているのです。体に任せておけば必ず良い方向へ導かれます。

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