はじめに
体は日々、老廃物や異物を溜めていくため、定期的なデトックスは飽食の時代を生きる上で欠かせないものとなっています。
ここでは最強のデトックス法である「断食」と「発熱」について詳しく見ていきます。
様々なデトックス
体からデトックスする必要があるものは、体内の古くなった細胞等の「老廃物」と、化学物質や未消化の食べ物といった「異物」です。こういったものをまとめて「毒」と表現しています。
①便からのデトックス、腸は最大の排毒機関
「毒」は正常時の体からは便や尿によって排泄されていきます
排便と排尿によるデトックスが主なものですが、汗や爪などからも日々デトックスが起こっていて、およそ以下のような割合になっています。
「排便」75%
「排尿」20%
「皮膚(汗)」3%
「爪」1%
「髪」1%
普段はうんちとおしっこからのデトックスがほとんどなんだねー。
ってことは便秘って怖いね。
体の毒の7割以上は腸から排出され、便として体外に出ていきます。
つまり、腸の健康はデトックスという意味で非常に重要です。
そのために必要不可欠なのが「食物繊維」です。
②便や尿からのデトックスが追い付かないと・・・
体に溜まる毒が体から排出される毒よりも多いと、体に溜まってきて排出が追いつきません。
そうすると、鼻水、目ヤニ、舌苔、痰・・・等さまざまな形で排毒するようになります。
おそらく毒の種類や溜まっている箇所によっても、どこから排泄されるか違ってくるでしょう。
さらに毒が溜まると鼻血、血尿、血便など体内の毒で汚れた血液を排毒しようとします。
このような症状は、体に毒がいっぱいになって漏れ出てきたもので、「病気」として病名がつくものまであります。
このように出血を伴う排毒は体からのSOSだと認識しなければなりません。
特に過去に手術やケガをした部位など、体の弱いところから出血しやすくなります。
③デトックスの最終段階、発熱
このように出血を伴うデトックスは体からの警告ですが、これらを放置して生活を改めないと、最終的に「発熱」を伴い、体の大掃除をしようとします。
つまり「発熱はホメオスタシス最後の砦」なのです。
ドイツの医科大学イセルス教授は「世界には2人の名医がいる。それは食欲不振と発熱だ」と言っています。
発熱は体の老廃物をデトックスするための自然な身体の働きです。
熱が出るとその熱により溶解した毒が鼻水や痰として排出されます。
(くしゃみが出るのは鼻水を出すため、咳が出るのは痰を出すためのトリガーと考えられます。)
しかも発熱は食欲不振を伴い、断食的効果が付随しますので強力です。
ただし、断食とは違って意図的に発熱できないのが難点です。
ですので老廃物が溜まってくると風邪ウイルスやインフルエンザウイルスを利用して発熱しようとするわけです。
熱が出ると栄養のあるものを食べて寝ていなさいと言われることがありますが、食べてはいけません。
食欲がなくなるのは「食べるな」という体からのサインです。
動物は本能でそのことをわかっていて、体調を崩すと食事を摂らずにひたすら安静にして回復を図ります。
私が自宅で飼っている猫もそうです。
ある日突然いなくなったと思えば、怪我を癒すために隠れてじっとしていました。
そのような時は大好きな魚の切り身を与えても一切食べようとしません。
断食とデトックス
「断食」を行えば体に毒が溢れていなくてもデトックスが促進されて同じような症状が出ます。
消化吸収にエネルギーを使わなくなると、排泄にエネルギーが使えるためデトックスが促進されるのです。
この場合のデトックスは「好転反応(瞑眩)」と呼ばれます。
断食の良い点は発熱と違って意図的に行えるという事と、デトックス効果がすさまじい点です。
断食と発熱の比較
断食に良さはなによりも宿便がでるということです。
まとめ
「発熱」は最強のデトックスであり、体に老廃物や異物が溜まりすぎていることによる体からの警告でもある。
デトックスにより浄化された体の声は、必ず自身を正しい方向に導いてくれます。
素直に従うことが健康につながります。
ただし、浄化されていない体の声は、時に間違った方向に導きますので注意が必要です。
例えば砂糖を食べすぎた体は、砂糖を欲しますがそのような身体の声は聞いてはいけません。
単に砂糖中毒なだけですのでご注意を。
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