ネット検索で医療情報を得よう
私は体の調子が悪いと、その症状をGoogleで検索します。
すると原因や治療方法など様々な立場の人からの情報が得られて本当に役立つんです。
病院に行くだけだと、たった一人の医者の意見しか聞けません。
それに比べればネットでは世界中の人が発信した情報を得る事ができるので桁違いの情報量です。
ただし多くの情報が溢れすぎていて、しっかり正しい内容を取捨選択できるメディアリテラシーがないと情報過多で惑わされてしまうというデメリットもあります。
数年前に、DeNAが運営する「WELQ」という医療情報サイトがあって、医療に関するワードで検索するとかなり高い確率で上位に表示されているサイトでした。
しかし内容はかなりでたらめで「肩こりの原因は霊」だとかいう記事もあったほどです。
一般の人がこのような情報を信じてしまい、一時期問題になっていました。
ネットの上位にでてくる情報は、みんな信じちゃうんだねー
医療情報なので不正確な情報は危険とのことで、Googleはこのようなサイトを上位表示しないよう2017年12月にアルゴリズムを変更しました。
その結果、医療関係者でない人が作成した医療健康系サイトは検索結果に上位表示されなくなり、主に厚生労働省や自治体などの公的機関のサイトや病院などの医療機関が発信する医療情報が上位表示されるようになりました。
このことが本当に検索した人の利益に資するのかどうか、考えてみたいと思います。
まず日本の医療について知ろう
日本で行われている医療は西洋医学です。
つまり医療機関や公的機関のサイトを優先して検索結果上位に表示すると、一般人が得られる医療情報は西洋医学の情報に偏ってしまいます。
我々日本の医者は、西洋医学こそ正しい医学だと信じています。
西洋医学とは
日本で行われている西洋医学による治療は、「対症療法」を基本としています。
病気の原因にアプローチして病気を完治させるのではなく、症状を消すことを治療と呼んでいます。
例えば、発熱したから解熱剤、咳がでるから咳止め薬など。
医学部で勉強した教科書に書いてあることをやっているだけです。
以前、ノロウイルスに感染した多数の人が下痢になり、医療機関で下痢止めを処方されて服用した人はウイルスを排出できずに亡くなり、医療機関にかからなかった人は助かるということが起こりました。
西洋医学の対症療法はこのようなもので、人間の自然治癒力を抑え込んで治癒と逆行する処置が行われ、それによって症状を無くすことを目的としています。
症状が不快だから早く消し去りたいと考える人には好都合かもしれませんが、治療からは逆行し、より重篤な病気になることもやむなしという覚悟がないと西洋医学の治療は危険です。
特にガン、アレルギー、自己免疫疾患、生活習慣病、多くの難病、などなど、ほぼすべての病気について西洋医学は治療という意味で無力です。
たとえばアトピー性皮膚炎で苦しんでいる人がすぐに症状を消し去りたいと考えたとき、医者はステロイドを処方するでしょう。
これによって症状は綺麗に消え去りますが、同時に将来ガンなどの病気にかかる可能性が高くなってしまいます。
「今辛い症状を取り去ること」と「将来重篤な病気にかかる可能性が上がること」を天秤にかけて、しっかりと考えて選択しないといけません。
しかし病院や医者にかかると、この選択肢すら提示されませんのでしっかりとネットで情報を得る事は重要だと思います。
西洋医学の唯一の得意分野
それは救急医療です。
今まさに命を落とさんとしている人の命をつなぐことに関して、西洋医学は力を発揮します。
例えば大怪我で出血多量、食べ物を喉に詰めて呼吸困難、重篤な感染症などです。
だからこそ日本人の寿命はここまで伸びたのです。
最近では尊厳死という言葉が定着してきましたが、日本の医療が単に延命することだけが得意であることを表しています。
健康寿命が短くて平均寿命が長いことが、日本に医療の真実を物語っています。
残念ながら、西洋医学で人は健康にはなれません。
検索アルゴリズムのあるべき姿
現在は様々な医療情報、健康情報に溢れています。
医療健康情報を検索する人の割合は全検索者の5%にも及ぶとか。
それほどニーズがあるのです。
このときに検索サイト側の立場としては、情報の正確性によって検索順位を決めるのではなく、「訪問者の検索意図をくみ取った内容が記述されているかどうか」を最重要視して検索順位を決めるアルゴリズムを構築すべきです。
例えば、「花粉症、治療」と検索する人の意図は、「花粉症を治すためにはどうすればよいか」ということです。
なので検索結果に表示されるべき情報としては、「レーザー治療」「ステロイド」「舌下免疫療法」・・・と表示されると思いますが、その中には「チョコレートを食べれば花粉症が治る」という情報があってもいいのです。検索意図に合致しているから。
例えば、以前私が書いた記事「インフルエンザでガンも治る」は、なかなか一般的に受け入れられる内容ではなく、検索しても見つけてもらえずだれの目にも留まりません。こういう記事こそ上位表示してください、Googleさん。
情報の取捨選択は検索者に委ね、検索エンジンはそのための選択肢を提示するだけ。
その選択肢が正しいものであるべきというのはその通りですが、正しいかどうかの判断は非常に難しいのです。
法に抵触するサイトなどを表示させないことは必要かもしれませんが、それ以外の情報について間違っているから表示させないというアルゴリズムは必要なく、検索結果に表示される情報の優先順位を決める事だけに注力すればよいと思います。
さいごに
というわけで私は、このような傾向へのアンチテーゼとして敢えてこの医療健康系サイトを立ち上げました。
検索上位にランキングされずなかなか日の目を見ないサイトになりそうですが、どうしても訴えたい内容、知ってほしい医療情報があって、このブログを見れば本当の医療健康情報がわかるというサイトにしたいと思っています。
日本にいると西洋医学が正しいと勘違いしてしまいますが、西洋医学が力を発揮するのは「救急医療」だけです。
たしかに救急医療の現場では、今にも死にそうな患者を日々必死で救おうと医師や看護師の方々が奮闘されていて頭が下がります。
しかしそれ以外の日本の医療はどうでしょうか。
内科、精神科、歯科、アレルギー科・・・全く必要ないばかりか、利用するとさらに不健康になってしまう医療が提供されているのが現実です。
「大往生したけりゃ医療と関わるな」というベストセラーもあるくらいですから。
一日も早く、まともな医療情報が入手できるネット環境の構築をGoogle先生には望みます。
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