はじめに
昔、私のばあちゃんがよく「ずかんそくねつ、ずかんそくねつ」と呪文のように言ってました。
頭寒足熱は本当に大事なんだよ
最初は意味が分かりませんでしたが、今ではその重要性がよくわかります。
頭寒足熱が温活の基本
以前は体温を上げれば免疫力が上がって病気にならないなど、高い体温が健康のカナメのような理論が流行りました。
しかし現在は、低体温の方が長生きするという統計データもあって、医療関係者の中でも、体温は高い方がよいのか低い方がよいのか意見が分かれています。
「冷えのぼせ」は頭だけ熱くなりますが、これは冷えの極致であり頭寒足熱の真逆です。つまり頭が熱くなることは健康に良いことではなく、頭が冷えていて、足が温かい状態がベストなのです。
ここでは頭寒足熱を奨励し、具体的な方法を見ていきます。
温活は白湯習慣から
温活のベースは朝一杯の白湯から始まります。白湯で胃腸を温めることで新陳代謝を活発にし、消費カロリーが上がってダイエット効果やデトックス効果が見込めます。
頭寒の重要性
昔から、頭を冷やせ、頭に血が上る、などと言われたり、「上気」という言葉もありますがこれは頭に血が昇った状態のことをさします。
このような状態では正常な思考力が発揮できません。
スマートフォンなどの精密機械も温度が高いほどそのパフォーマンスが落ちますが、人間の脳もそうです。
さらに例えば冬に暖房をつけると、温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ溜まるのが自然の摂理なので、頭寒足熱とは真逆の環境が普段の部屋の状態です。
このように普段の環境から考えても、意識的に頭を冷やさないと頭は熱を持ちやすい状況が常にあるわけです。
頭を冷やすのにオススメの方法があります。
とても気持ちよく、冬でも冷たいと感じません。
冬に手先が凍えてきたらこの部分に触って、手を温めると同時に頭を冷やしてみてください。
足熱の重要性
人間は二足歩行するようになって、地球の重力によって自然と血液は足の方へ溜まってしまいます。
足に停滞した血液を心臓に戻してやるには、ふくらはぎのポンプ機能が重要ですが、もう一つは足だけを温めてやることです。
そうすることで血流が促進され全身に血液がめぐります。
半身浴、足湯
最も効果的なのは半身浴です。
全身浴をしてしまうと温度差がつかないので、より効果を求めるなら半身浴です。
下半身のみぞおちまで湯舟に浸かって下半身を温めます。
(腎臓がそのあたりの位置にありますので、冷えに弱い腎臓を温めてやることが重要です。)
できれば手も浴槽に浸けないほうが効果が上がります。
20~30分で体が温まり、それからが毒出しの始まりです。
ガンなどを患っている人は毎日40分、できれば2時間以上の半身浴を続けてください。
ただし半身浴で寒さを感じるときは無理をせず全身浴にしてください。
半身浴が難しいときはせめて足湯だけでも。
焚き火
昔、人類は焚き火に足を向けて寝ていた時代があるそうです。足だけを温めて頭を温めないようにし、まさに頭寒足熱。
焚き火にはさまざまな癒し効果もあるのでオススメです。
さいごに
頭寒足熱は昔から言われてきたように、健康の基本です。
頭に血が昇っている状態では集中力も持続しませんし、足を温めて満たされてはじめて「満足」するのです。
しかし、暖かい空気は自然の摂理で上に溜まりますから、普通に生きていると自然に「頭熱足寒」になってしまいます。
上記を参考にしながら、「頭寒」と「足熱」を両方考えて、取り組んでみてください。
参考文献
・ 人間工学 「 床暖房が学習能率に与える影響に関する研究 」
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